アスリート管理栄養士が選ぶ

アスリートやスポーツマンとサプリメントとドーピング

この記事では、一般アスリートからプロアスリートまで幅広く活用されている、サプリメントの種類やそれぞれの効果や活用法などを解説していきます。エルゴジェニックエイドやドーピングとサプリメントに関する内容について軽く知っておきたい方の為に書きました。

 

現在、世界中でサプリメントは

さまざまな用途で活用されています

健康の為はもちろんですが

今回はアスリートやスポーツマンが

競技、スポーツのパフォーマンスを向上・維持させたり

体重の増量や減量、維持といったボディメイクなど

これらの目的の為に活用するサプリメントについて

分類して、それぞれの使用目的や効果などを

解説していきます

 

サプリメントとは?

 

日本におけるサプリメントの厳格か定義はありませんが

アメリカの国家機関のFDA(The US Food and Drug Administration )

ヨーロッパのEFSA(The European Food Safety Authority

においては

ヒトの摂取栄養量を高める事を目的とした製品

サプリメントは病気の治療・予防を目的としたものでない

ビタミン・ミネラル・ハーブ、アミノ酸、酵素などの成分が

含まれている

錠剤・カプセル・ソフトゲル・ゲルキャップ・粉末・液体などの形態で市販されている

という表現がされています

 

日本においては、サプリメントに関しては

いわゆる健康食品

という表現でまとめられたりする事が多く

さらに

機能性食品や保健機能食品、特定保健用食品などの

様々な分類があって

管理栄養士ですらその辺の違いが混乱する場合が多いです

少なくとも私は混乱しますね

 

しかしこれらに共通することは

薬ではない

という事です

 

私たちが口にするものの中で

医薬品、医薬部外品以外は全て食品に該当します

 

サプリメントを含む、食品に対して

医薬品や医薬部外品のような

身体の構造や機能に影響を及ぼすような表記をすることは

原則認められていませんが

特別用途食品・特定保健用食品・栄養機能食品といった

一部の食品は

特定の保健機能や栄養機能を表現する事が認められています

しかし

病気の診断や治療・予防に関わる表現は認められていません

 

今回解説していく

アスリートやスポーツマンが活用しているサプリメントは

病気の治療や診断、予防に関する目的ではなく

運動のパフォーマンス向上や維持する目的

日常の食事では摂取できない栄養素を

補足する目的があります

これらのサプリメントを大きく2つに分類して紹介します

スポーツフード

エルゴジェニックエイド

 

小井土幸恵氏 執筆文

臨床スポーツ医学 35巻 11号 を参考

 

スポーツフード

 

使用場面の目的としては

日常生活の食事では摂取できるけど

それでも摂ることができないエネルギーや

栄養素の摂取を目的とした場合です

 

主にカロリーメイトなどのエナジーバーや

ミールリプレイスメント

プロテイン、スポーツドリンクなどを

指します

 

 

エネルギー系サプリメント・フード

 

エネルギー系サプリメントは

主に炭水化物が主成分であり

一般的には小腹が空いた時や

食事の代わりに食べるといった用途がよく見られます

 

スポーツマンやアスリートにおいても

同じように小腹が空いた時や

運動前、運動後、食事と食事の間などのタイミングで

摂取するケースがあります

 

スポーツマンやアスリートにおいては

エネルギーが不足することは

パフォーマンスやボディメイクに影響を与えます

 

その影響を少しでも少なくする為に

ベストなタイミングでのエネルギー補給が

求められます

 

そういった意味でエネルギーサプリメントは

クッキー状やゼリー状、チョコレートタイプ、ドリンクなど

様々なタイプがあり

携帯性や利便性が高い為

活用しやすいツールの1つです

 

また、ブドウ糖やマルトデキストリンといった糖質を含んだ

飲料に、ホエイプロテインを添加したものを

運動後に摂取した時

高強度のワークアウト後の

筋グリコーゲンの補充率が高くなる事が報告されています

Kerksick C , et al. 2008

 

ざっくりいうと、

筋肉の回復が効果的に進む

という表現がわかりやすいと思います

 

持久系の運動前or運動中に

糖質とたんぱく質を混合した飲料を摂取することにより

運動後の骨格筋の損傷が抑制されて

回復が促進する

という報告もあります

Saunders MJ ,et al 2004

 

この2つの報告から

糖質とたんぱく質を同時に摂取することにより

より筋肉の回復に関するポジティブな可能性がある

 

これからのメーカーのリリースも

こういった研究報告やトレンドから

ニーズに合わせた商品が中心になってくるでしょう

 

 

 

プロテイン製品

 

プロテインはスポーツマンが利用する

サプリメント類の中で最も人気のあるものの1つでしょう

 

プロテインとはたんぱく質の事で

ここでいうプロテインは

乳製品や大豆などを原料とした

たんぱく質を主成分とする食品の事です

 

アスリートやスポーツマンは、

パフォーマンスを発揮する為に

筋肉の増強を図りますが

その為には食事におけるたんぱく質の摂取が不可欠です

 

日々の食事でも十分な量のたんぱく質を摂取する事は

可能ですが

より効率的に摂取する為に、プロテイン製品を活用する

アスリートやスポーツマンも多くいます

 

プロテインを活用するメリットは

食事と比べて、手軽なおかつ

体内へ消化吸収される速度が速いことです

運動後は特に、筋たんぱく質合成が活発になる為

速いタイミングでたんぱく質を摂取することが望ましく

この点において、プロテインを活用するメリットがあります

 

また、プロテインの原材料には

乳製品や卵、大豆などがあり

それぞれ消化吸収速度やたんぱく質の代謝が異なる事も

ポイントです

 

 

エルゴジェニックエイド

 

エルゴジェニックエイドについて聞いたことはありますか?

サプリメントの中には

直接的に競技パフォーマンスを上げてくれるものもあります

 

しかしその中には

ドーピング物質という不正行為とみなされるものもあります

これについてはあとで触れます

 

エルゴジェニックエイドは

国際オリンピック委員会の共同声明の中で認められている

直接的に競技パフォーマンスを高めてくれる効果が

認められているものです

 

ここではその中の一部を紹介します

 

カフェイン

 

コーヒーやエナジー系ドリンクでおなじみの成分ですね

スポーツ栄養の分野においては

持久性のパフォーマンス

短時間、高強度のインターバル系動作

これらにおいて利点があります

 

体重1kgあたり

3~6mgのカフェイン摂取によって

ポジティブな効果が見られます

 

体重1kgあたり10mg近くの摂取量になると

ネガティブな効果が出てくる可能性がある為

あまりオススメしません

 

クレアチン

 

アミノ酸の一種で、

筋肉を動かすためのエネルギー源である

アデノシン三リン酸という物質を

再生産するための手助けをしてくれる成分です

 

高強度の筋運動を繰り返す動作のパフォーマンスや

トレーニングの効果を高めてくれます

 

摂取方法のイメージとしては

ローディングという

体にため込む

という摂取方法が推奨されています

 

1日あたり20gを4回に分けて摂取する方法を

5~7日間続けて

体内のクレアチンの濃度を高めます

 

その後に1日あたり3~5gを1回摂取する事で

体内の濃度は維持されます

 

一酸化窒素

 

生体内では一酸化窒素は、一酸化窒素合成酵素 (NOS) によってアルギニンと酸素とから合成される。一酸化窒素は細胞内の可溶型グアニル酸シクラーゼを活性化してサイクリックGMP (cGMP) を合成させることによりシグナル伝達に関与する。

免疫に関与する細胞の一種マクロファージは病原体を殺すために一酸化窒素を産生する。しかしこれは逆に悪影響を及ぼすこともある。敗血症ではマクロファージが一酸化窒素を大量に産生し、それによる血管拡張が低血圧の主因となると考えられている。 Wikipediaより

という感じなんですが

スポーツ栄養においては

アミノ酸の一種であるアルギニンから合成される物質で

血流促進効果があります

 

この血流促進効果は

筋肉への栄養を運ぶことを助けてくれるため

骨格筋量の増量

酸素の消費量の向上

これらによるパフォーマンスの向上が

期待できます

 

この一酸化窒素の前駆体である

L-アルギニン

L-シトルリン

これらの摂取も

一酸化窒素合成酵素による

一酸化窒素の産生によって

同様のパフォーマンスが期待できます

 

私の主観では

硝酸塩による一酸化窒素供給よりも

L-アルギニン

L-シトルリン

による一酸化窒素供給の方がメジャーだと感じます

 

 

 

アンチドーピング

 

ドーピングは

ドーピング: doping)は、肉体を使うスポーツおよびモータースポーツ競技で成績を良くするため、運動能力・筋力の向上や神経の興奮などを目的として、薬物を使用したり[1]物理的方法を採ったりすること、及びそれらを隠蔽する行為を指す。 Wikipediaより

いわゆる不正のことで

個人的にも社会的にも信用を無くしてしまう

リスクが大きい手段のことです

 

ドーピング検査の歴史

1968年のメキシコオリンピック及びグルノーブルオリンピックで初めてドーピング検査が実施されて以降、アンチ・ドーピング活動は国際オリンピック委員会 (IOC)の主導で行われてきた。しかし1998年にフランスの自転車競技大会においてドーピング違反者が大量に摘発されたことをきっかけに、翌1999年に、国際オリンピック委員会 (IOC)の主催で行われた「スポーツにおけるドーピングに関する世界会議」において採択された「ローザンヌ宣言」に基づき、199911月にWADA(世界アンチドーピング機構)が設立された。 Wikipediaより

世界アンチドーピング機構は毎年

ドーピング禁止物質、方法が記載された

禁止表国際基準というものを

毎年更新しています

 

アスリートやスポーツ選手は

この禁止表を基に、

摂取しているもの、摂取する予定があるものの中に

禁止物質や引っかかるものが含まれていないかなどを

確認する必要があります

 

しかし、アスリート自身がその製品のリスクを

判断することは現実的に不可能なので

第三者機構による客観的な分析を受けた

認証されたサプリメントや食品を選択することが

1番良い方法です

このマークが目印です

私が愛用しているプロテインメーカーの

イギリスのマイプロテインは

アンチドーピングの対策も行なっているため

世界で活躍するアスリートにも支持されているのでしょう

 

MY PROTEINは

よくわからないキャンペーンで半額近くの割引がある上に

そこからこのコードを利用すると

DAN-RARM

さらに割引が受けられるという

何やってくれてんの?

って言いたくなるようなセールもやっているので

購入検討してみてもいいですね

https://www.myprotein.jp/

まとめ

 

今回はサプリメントとアスリートをテーマに

幅広く説明しました

アスリートやスポーツマンの

パフォーマンスを高めてくれることを

手助けしてくれる可能性もある一方で

一歩間違えれば

ドーピングという

アスリートにとって

不名誉なことになる可能性もあります

 

重要なことは

サプリメントだけに頼るのではなく

日々の食事の質を高めることで

サプリメントの使用頻度を最低限にする努力を

するべきだ

ということです

 

ここまで読んでくださりありがとうございました